
代表取締役 川田有美
超高齢化社会の昨今、家族のあり方も多様化しています。
おひとり様、子のいないご夫婦、子がいても疎遠な方、配偶者と話し合うことが難しい方、皆さん、 表面的には出さなくても、言葉にならないしんどさや、漠然とした不安を抱えておられます。
ここで私の父の話を少し。
父は、母と別居しており、兄や私とも疎遠でした。
「会っても拒否されるから」と、私達も距離を置いていましたが、ずっと気にはなっていました。
相続コンサルタントとして、クライアントの課題解決をする立場にありながら、自分事となると、全力で向き合うことができない時間が20年過ぎていました。
のちに 父は、自宅で一人で亡くなっており、10日ほどして発見されました。
父の訃報を聞いた時は、呆然としましたが、数日経ち、一人で運転中に、ふと後悔の念が強くなり、涙が止まらなくなりました。
その時ふと思ったことがあります。
今まで、沢山の家族問題に関わってきた立場で、「自分ではない、自分のような相続コンサルタント」がいてくれたら、どれだけ救われただろう…。家族問題は当事者では難しく、第三者の専門家の存在が必要不可欠だと痛感しました。
介護や医療の力を借りず、早くに亡くなる人もいる一方で、やはり日本は超高齢化社会。
みなさん長生きされています。
セミナーでいつも皆さんに問いかけることは唯一つ。
「先々、介護が必要になったら、どんな生活を送りたいですか!?」
人生は長い。
だからこそ、いろんなことを諦めることなく、寂しい思いをすることなく 介護が必要になっても、誰かに気兼ねすることなく、一人ぼっちで寂しい思いをすることなく自分らしい最期を迎えてほしい。
高齢者の方々が、誰もひとりぼっちにならない、人生の最期まで自分らしく生き切るためのサポートをしていきたいと考えております。